この言葉はどうしてこういう言葉になったんだろう?と思うことってありませんか?
そんな芝居用語の由来をまとめてみました。
これ以外の言葉の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。


言 葉由  来
十八番(おはこ) 語源は江戸歌舞伎の雄といわれる市川家が、自家の得意芸とする演じ物の台本を箱に入れて大事に保管していたことにある。その台本が全部で18種類あったことから「十八番」と書いて「おはこ」と読まれるようになった。

 ちなみにその『十八番』は「不破」「鳴神」「暫」「不動」「うわなり」「勧進帳」「象引」「助六」「押戻」「下郎売(ういろううり)」「矢の根」「関羽」「景清」「七つ面」「毛抜」「解説」「蛇柳」「鎌髭」の18種類
女形(おやま)「おやま」とは広くは美女や遊女の異称のことで、歌舞伎劇の他人形劇の世界でも用いられている言葉。いくつかある語源のうち二つをご紹介。

 昔、女形人形の遣い手の名人、小山次郎三郎が操る人形がとても美しくなまめかしかったために、美女をさして「まるで小山人形のようだ」といったのがその始まりという説。
 もう一つは、昔の遊女が黛を山の形に書いていたことから、遊女のことを「おやま」と称するようになって、それが歌舞伎や人形劇の世界に広まったとする説。

歌舞伎に「おやま」が登場するようになったのは、風俗上の理由から女性の歌舞伎出演が禁止されてからで、もっぱら遊女役専門だったよう。
その後役柄も多様化し、現代では女役全般を指す言葉として用いられている。
楽屋 昔、雅楽の演奏を行うための場所であった「楽之屋」が変化したもの。
 「楽之屋」は、舞台後方の幕の内にあり、その内部は幕や屏風で仕切られ、片方では舞手が舞台衣装を着けたり、休憩する場所としての機能を持っていた。
 その「楽之屋」が「楽屋」と略していわれるようになり、用途も器楽演奏のための場から俳優の控え室としての色合いを濃くしていった。
 
 現在の楽屋は東京も関西もその様子はほぼ同じだが、昔は関西の楽屋は控え室・休憩室という性格を越え、室内の調度品などにも使用者の好みが強く反映され、俳優の私生活の場所という感じが強かったとか・・・。
柿(こけら)落とし「こけら」とは材木を薄くそいで作った細片のこと。この薄くそいだ木片で板屋根を覆うのが「こけら葺き」。昔の日本家屋は板屋根の上にこけらを敷き、その上に瓦を載せて葺くことが多かった。
 現代の劇場はもちろんこけらなどで葺いているわけでないが、かつての芝居は河原や簡単な掛け小屋で行われることが多く、役者も身分的に低く扱われた時代があり、江戸時代には「河原者」などと呼ばれ蔑まれていた。
 そこでどんなに豪華な劇場ができ地位が向上しても、粗末な掛け小屋時代のこけら葺きを忘れないという意味を込めて「こけら落とし」という言葉を残したのだろうといわれている。




HOMEへWords Bookへ